工女の虐待 3
そこに2日ばかりの間は苦痛を忍び飢を忍んで息をひそめていたが、ついに堪えかねて、9日午前1時頃またもひそかに縁の下から這い出て、重い足を引摺りながらようやく大宮町まで逃げ延びてきた。
同所の雇人口入業武田ラク方に赴き、事の次第を涙ながらに打明け、他の奉公の周旋を頼んでいた折・・・
大宮署の鈴木巡査が同家前を通りかかり、キヌイの姿を認めて不審を抱き、親しく事の仔細を尋ねてみれば、捨て置き難い事柄なのでその旨大宮署に報告に及んだ。
そこで同署では即時刑事巡査を派遣して取り調べたが、キヌイの申し立てに違いないので
取敢ず主人のイトをはじめタカ、ヤイの3人を捕えて尋問したところ、イトは無関係なことが判明したのでそのまま放還
タカ、ヤイの両人は被害者の告訴によって浦和地方裁判所へ送致し同所で審理の末、前記の如き判決を与えたという。
また被害者キヌイはその後、大宮町の潔行舎という掃除受負人の許に引き取られたが、今もなお傷の治療中である。
・・・このような報道について、商工局は埼玉県警察部宛、その事実を照会しています。